ライザップの台頭によりパーソナルトレーニングジムの認知度は各段に上がり、トレーニングの需要も圧倒的に増えました。トレーニングブームが来ていただいたのは、日本の健康リテラシーが上がる事に直結するので、トレーナーとしては大変嬉しい潮流です。そして最近ではピラティスが非常にブームになってもいます。そこでよく聞かれるのが「姿勢の改善の為にピラティスに行った方が良いですか？」というものです。そこで今回はパーソナルジムとピラティススタジオのそれぞれのメリットや活用方法についてコラムを書いていきたいと思います。最後までお付き合いいただけると幸いです。
最近流行りのピラティスの効果とは！？
ジムとピラティスのそれぞれの良い点を紹介
ピラティスはトレーニングではなくリハビリ
空前のピラティスブームで、当ジムのポストにも毎日のようにチラシが入ってきます。ピラティスというとスタイルが良くなるとか、ダイエット、体感トレーニングというイメージを持つ事が多いかと思います。ピラティスはそもそもリハビリが発症と言われています。ジョセフ・ピラティスという人が自身の病気をきっかけにして開発したトレーニングです。その際に、ヨガや様々なスポーツの要素を取り入れて参考にして開発されました。さらにそこから戦争中に負傷した兵士のリハビリを目的として発展しました。ベッドの上で寝たままトレーニングできるように、ベッドを改造して作られたのが、マシンピラティスの原型です。もちろん兵士は負傷しているので激しいトレーニングは出来ません。それでも復帰したと同時に戦地に行かなければならいので、一見地味なトレーニングですが体感等を中心にしっかりと意識を集中していくと、とてもきつい内容となっています。細かな動きや意識が必要とされるので、ピラティスを始めたいなと思った方は、体力に自信が無ければマットピラティスから！それなりにトレーニング経験があるという方はマンツーマンで受けられるパーソナルを受けてみてはいかがでしょうか？
ピラティスでの姿勢改善
ピラティスで姿勢改善は出来るのか？
姿勢を改善するには、まず「なぜ姿勢が悪くなるのか？」を理解しないとなりません。姿勢が悪くなる理由は主に２つあります。まずは筋肉が硬くなってしまう事。そしてもう一つは筋肉が弱くなってしまう事。細かく言うともっとたくさんの要因が絡んできますが、とりあえず大枠として、この２つを頭に入れながら読み進めてください。まず筋肉が固まってしまう理由ですが、簡単に言ってしまえばストレッチを行っていないからです。私達は一般的に言うトレーニングをしなくても、常に重力に抵抗して生きているので半分筋力トレーニングをしているような生活を送っています。筋肉は使ったら硬くなるという習性があるので、一日特にトレーニングをしなかったとしても固まっていってしまうのです。この日々の積み重ねで筋肉がどんどん硬くなっていき、姿勢が悪くなっていきます。続いて筋肉が弱くなり理由ですが、見方を変えるとそもそも私達の体にとって筋肉は不要なのです。我々のご先祖様はいつ獲物(食事)にあるつけるか分からない過酷な時代を生き抜いてきました。その為、カロリーの消耗が激しい筋肉は必要最低限にして、なるべくカロリーを温存したいのです。その生きる為の本能が私達にも受け継がれているので、筋肉は優先的に落ちていきます。筋肉は25歳くらいをスタートにどんどん落ちていくと言われています。その為、社会人になって運動から遠ざかると筋肉がどんどん落ちていき、姿勢が悪くなってしまうのです。ピラティスは前述した通り、細かな動きをサポートして大幹を中心に、正しい筋肉の使い方を教えてくれます。細かな身体操作が必要なので、姿勢の改善いはとても有効な方法です。その他、代謝が上がるのでダイエットにも有効な手段でもありますが、体を絞りたいとなると食事の管理は必須となるので、ピラティスだけで痩せられると思ってしまうと、数か月後に辛くなってしまいますので、認識を正しく持ってからピラティスに参戦してみてください。
ジムトレーニングでの姿勢改善！
続いて、スポーツクラブやパーソナルジムでのトレーニングで姿勢の改善が出来るのか？という点にフォーカスしていきたいと思います。結論から言うと、姿勢改善の為にパーソナルジムでトレーニングするのは正解と言えます。先ほども記載した通り、筋肉の硬さと筋肉の弱化によって姿勢は悪くなっていきます。弱くなった筋肉はトレーニングで鍛える事が出来ますし、硬くなった筋肉はストレッチでほぐす事が可能です。更に私達トレーナーは筋肉１つ１つを鍛える事が出来る、いわば身体づくりのプロです。弱くなった筋肉をピンポイントで鍛える事で、最短ルートで姿勢の改善をサポートしています。ただし、ピラティスのように体の微細な使い方や立ち姿勢、呼吸法等はトレーナーによっては苦手としている分野でもあるので、ここは一長一短になります。筋肉を鍛えるという面ではトレーナーに軍配があがり、鍛えた筋肉を正しく使うようにするためにはピラティスが有効と言えます。当ジムでは姿勢改善為に、人間の体の土台である足首からアプローチする日本で唯一のパーソナルジムです。足首が歪んでいると、その上の下半身や骨盤、上半身や頭部は全部歪んでしまいます。この根本をアプローチする事で綺麗なかっこいい姿勢を作る事をサポートしています。整体も同時に行えるので、根本原因の改善・筋肉の強化・硬くなった筋肉のケア(整体)が可能となっております。もしご興味のある方は、一度体験トレーニングでご自身の姿勢改善について相談しにいらしてください。
なぜ姿勢改善が必要なのか？
悪い姿勢は代謝が下がり、太りやすい
悪い姿勢というのは改善するのに越したことはないです。今の日本は飽食でスーパーも２４時間営業している所もあれば、コンビニなんかでも手軽に食料を調達する事が出来ます。そうすると問題になってくるのが体重の増加です。姿勢が悪いだけでも太りやすい体質になるという事は皆さんご存知でしたか？私達は重力に抵抗して姿勢を保持して生きていますが、この時に働く筋肉群を抗重力筋と言います。この抗重力筋が姿勢が悪い人だと正しく働かず、さぼってしまうのです。筋肉がサボるという事は消費カロリーが抑えられるという事ですから、必然的に代謝が下がってしまいます。またサボっている筋肉はどんどん細くもなってしまいますので、余計に一日の消費カロリーが低下してしまいます。逆に姿勢が良いだけでもカロリーの消費を増加する事が出来るので、忙しくてジムでトレーニングする時間が無いという方は、正しい姿勢を心がけるだけでもダイエットに繋がりますよ。
見た目が９割？悪い姿勢の第一印象
約20年前に「見た目が９割」という本が大ヒットしました。あくまで本のキャッチコピー的な要素が含まれているので、皆さんが想像するような見た目の話ではないですが、メラビアンの法則では第一印象は見た目が55％というのは紛れもない事実のようです。この見た目には清潔感や全体の雰囲気の事を指していますが、全体の雰囲気に大きく関わってくるのが姿勢です。想像してみてください。皆さんのご自宅に保険の営業マンが飛び込み営業をしてきました。背中が丸まった猫背姿勢の営業マンと、スラッと真っすぐ立っている営業マンだと、どちらの方が好印象でしょうか？ほとんどの人が後者の姿勢の営業マンの方が好印象を持つのではないでしょうか？このように、いくら痩せていても、いくら筋肉質でかっこいい身体もしくは綺麗なスタイルでも、姿勢が悪いだけで印象が悪い方向に流れてしまうのです。逆に姿勢が悪い事によってもたらせるメリットは無いので、是が非でも姿勢は正しく保つ方が良いでしょう。
姿勢を改善しないと将来起こる、様々なケガ
また、悪い姿勢というのは将来のケガのリスクも高くなります。姿勢が悪い事で引き起こされるケガとして代表的なのが腰痛と肩こりでしょう。特に腰痛は悪化するとヘルニア等の外科に掛からないとならない場合もあるので注意が必要です。不良姿勢の代表である猫背で考えてみましょう。引っ越し屋のスタッフさんが腰を丸めた姿勢(猫背姿勢)で段ボールを持ち上げたとすると、すぐにぎっくり腰になってしまいます。これは何も引っ越し屋さんに限った事ではなく、デスクワーカーの人にも関係してきます。猫背姿勢のまま過ごしてしまうと、腰が丸まった姿勢が常時維持されてしまいます。仕事が忙しく、たまたま休息を取れない時期が重なって疲労が取れなかったタイミングで、下に落ちた書類を拾おうとしたらぎっくり腰…なんて事は現実に起こり得ます。その他、姿勢が悪くなる事で過剰に膝に負担がかかってしまい、変形性膝関節症のリスクも高まりますし、肩こりや片頭痛なんかも起こり得ます。その場の不良姿勢から将来にわたって健康を害していしまうので、正しい姿勢に改善するためにトレーニングは必須と言えるでしょう。
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姿勢改善にはまずはストレッチ
猫背姿勢を改善する胸のストレッチ
姿勢の悪化の原因は筋肉の硬さと弱化です。この２つは単純にストレッチで柔軟性を向上させて、トレーニングで鍛えてあげる事で改善する事が可能です。この章で伝えたい事は、姿勢改善の為に行うこの２つの優先順位です。結論から言うとストレッチを優先させましょう。理由はいくつかありますが、一番大きな要因は硬いまま(悪い姿勢)トレーニングを行っても、充分な効果を得る事が出来ないからです。筋力トレーニングというのは筋肉がストレッチされたポジションから収縮させるという大前提があります。つまり筋肉が硬く姿勢が悪い状態では筋力トレーニングの効果が上手く得られＵ、姿勢改善が進まないからです。更にストレッチは場所もお金もかかりません。畳一畳分があれば姿勢改善の為のストレッチは容易に出来ます。トレーニングと違ってYouTube等を見ながら行っても、決してケガに繋がったりする事もないですし、間違ってストレッチをしてしまうという事も非常に少ないのがストレッチのメリットとも言えます。今現在、姿勢の悪さに悩まれてる方は、まずは自宅で姿勢改善の為のストレッチを行ってみてください。
カッコ良い姿勢はトレーニングで作る
ストレッチで姿勢の改善が進んで来たら次はトレーニングを行います。出来ればジムに入会していただき、専門家のアドバイスのもとでメニューを作成してもらってください。一口に姿勢改善と言っても、人それぞれ要因は異なりますし、改善の方法も違います。そこには多大な知識と経験則が必要不可欠なので、素人判断でトレーニングをしてしまうと、姿勢改善どころか逆に姿勢が悪化してしまいます。代表的なのが猫背改善の為の背中のトレーニング、そして反り腰改善の為に行う腹筋トレーニングです。ただ、これも基本のキの字なので、やはり原因を深く追求した方が姿勢改善までの道のりは短くなります。余裕のある人はトレーニングフォームを逐一修正してくれるパーソナルジムに入会する事で、より一層姿勢改善までのルートが短くなるのでお勧めです。
姿勢改善の目的を明確化しよう
ここまで姿勢改善について記載していきましたが、原点回帰で、そもそもなぜ姿勢改善をしたのでしょうか？姿勢改善はあくまでも手段です。その先にある目的をしっかりと明確化しないと、たとえ姿勢改善が出来たとしても、思っていた未来とは違ってしまいます。例えば姿勢改善をして肩こりを改善したい！というのが、姿勢改善に踏み切った理由だとします。もちろん姿勢改善をするに越したことは無いですが、もしかしたら肩こりは姿勢云々じゃなく、他に原因があったりもします。そうなるとトレーニングのアプローチが全く変わってしまうので、姿勢改善を成しえたとしても肩こりは改善しない場合があります。このように、手段と目的を間違えてるとトレーニングで得たい効果が得られないなんて事が往々にしてあります。もし姿勢改善の為にジムに行ってトレーニングを始めようと思っている方は、まず何が目的で姿勢改善したいのか？を明確にしてから、一番効率の良い適したジムを探してみるのが良いかと思います。
まとめ
今回は姿勢改善にスポットを当ててコラムを書きました。ピラティスにもすごいメリットがありますし、個人的には素晴らしいメソッドだと思うので、現在ピラティスに通っている方は是非継続してみてください。ただ、ピラティスでは出来ない事もありますので、そこは慎重に選択するようにしましょう。トレーニングジムにはトレーニングジムの良いところが、ピラティスにはピラティスの良いところがあるので、お互いを補完し合ってみてください。そして、姿勢改善の目的が何なのか？をもう一度確認していただき、トレーニングに励んでいただけたらと思います。
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このパーソナルトレーニングコラムを書いた人
月島・勝どきエリアのパーソナルジムenbody 代表パーソナルトレーナー原田 雅人
メッセージ
当パーソナルトレーニングジムでは「パーソナルトレーニングを通じて、お客様の人生の質の向上をお手伝いする」をモットーに活動しております。
私自身、幼少期から様々な身体の不調に悩まされてきましたが、それを解決してくれたのがトレーニングでした。
ぜひ今あるお悩みを解決してもっと幸せになって頂くためのお手伝いをさせて下さい。
パーソナルトレーニングを通じて皆様の人生を向上させる事ができる事の喜びと責任を持って、常にベストな提案をしてまいります。
今に驕ることなく、日々探求しながらより良いサポートができるように邁進しております。
そしてこの地域に少しでも貢献していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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