猫背と聞くと、どんな印象をお持ちでしょうか？背中が丸い人、見た目がダサい、老けて見える…などの印象を持たれる方が多いのではないでしょうか？中には太るのでは？とかダイエットしても痩せないんじゃない？と思っている人も多いように感じます。今回は猫背とダイエットの関係性を中心に、コラムを書いていきたいと思います。
猫背だと太るのは本当？百害あって一利なし
猫背は姿勢が悪いので代謝が下がってしまう
太るリスクが高い猫背
猫背は読んで字のごとく、猫のように背中が丸まっている人を表す言葉です。猫背になってしまう理由は後述しますが、猫背の人はダイエットがなかなか進まず、太るリスクが高いのは事実です。猫背の人は全身のいろんな筋肉が上手く作用しない為に引き起こされる姿勢不良だからです。上手く筋肉が作用しないという事は、正しい姿勢で１日を過ごしている人に比べて代謝量が下がってしまう事を意味します。また背中や首回りを中心に血流やリンパの流れが悪くなり、それもまたダイエットを遠ざけてしまう要因となっています。トレーニングという視点で見てみると、猫背の人は運動でのパフォーマンスが下がってしまう為、代謝が低下してしまうという見方も出来ます。例えばダイエットのためスクワットをやろうとしても、背中が丸いので本来スクワットで使うはずの筋肉が上手く作用しません。また腰を痛めてしまう可能性があります。このような点から、猫背の人はダイエットをしようとしても中々成果が出にくいと言えます。ダイエットと平行しながら猫背の改善も一緒に行っていきましょう。
ぽっこりお腹は猫背のせいだった！
猫背によって起きてしまうぽっこりお腹
猫背の人は体重が増えてくると、ほとんどの人が最初にお腹周りに脂肪が付いてきて太る傾向があります。これにはちゃんとした理由があります。猫背の人は背中の丸まりの影響で腰も同様に丸まってしまい、腹筋(腹圧)が抜けてしまいます。腹圧が抜けてしまうと、本来肋骨に格納されている内臓が下垂し、お腹周りにドスンと落ちてきてしまいます。今までは肋骨という強固な堅牢に守られていた内臓が、剥き出しになってしまうので脂肪を付けて外部からの衝撃に備えようとしてしまいます。これがぽっこりお腹の原因です。猫背の状態では内臓を守ろうと脂肪が頑張ってしまうので、走ったり食事制限ダイエットをしても中々落ちてくれません。まずは姿勢を正して、脳みそに「あっ、ここの脂肪要らないんだ！だったら消費してどんどん代謝上げちゃおう」と認識させる必要があります。このように、猫背とぽっこりお腹は因果関係がないように見えますが、非常に密接に関係しています。
猫背は太るのはもちろん、スタイルも崩れる
猫背の人でスタイルが抜群に良いという人はあまり見かけないのではないでしょうか？やはりスタイルの良い人は姿勢も綺麗な人が非常に多いです。そもそも猫背の人は前述した通り、腰も丸まってしまいますし、その影響でポッコリお腹にもなりやすいのです。下半身で言うと猫背の人はお尻と腿裏の筋肉を使う事が出来ず、垂れ下がってしまいます。お尻と腿裏の筋肉も立位時には使われないとならない筋肉ですが、猫背によって使えなくなるので、その分を腿の前の筋肉が負担する事になります。すると腿の前側がパツパツに張ってしまったり、嫌な発達の仕方をしてしまいます。たまに女性で「腿の前側が凄く張っていてコンプレックスなんです」という人が居ますが、これはまさに猫背の代償と言えるでしょう。また背中が丸まってるので胸の筋肉も使えない状態にプラスして、女性の場合は胸が重力によって真下に引っ張られます。するとバストを支えているクーパー靭帯に負担がかかり、延びてしまうとトップバストが下側に位置してしまいます。猫背は百害あって一利なしです。
なぜ猫背になる？国民病の猫背の理由を知る
猫背になる原因第一位はデスクワーク
PC作業により猫背が作られる
猫背によって太る理由はなんとなく理解していただけたかと思います。続いて猫背になる理由を説明していきます。このコラムを読んでくれているヘルスリテラシーの高い皆様は何となく察していると思いますが、やはりパソコン作業は猫背を誘発する原因の第一位と言っても過言ではありません。椅子に座った時点で背中が丸まりやすい環境になり、更にモニターを除くように首を前に出す。そしてキーボードを触る為、どうしても肩が前側に巻き込まれます。この姿勢を長時間かつ何日も何年も続ければ、自然と猫背になってしまうのも仕方ないですよね。筋肉というのは使われないと衰えていく習性があります。更に、伸ばされた(ストレッチ)状態だと衰えていく習性も備えています背中が丸まるという事は、解剖学的にみると背中の筋肉(僧帽筋や菱形筋)がストレッチされた状態です。この状態が続けば背中の筋肉がどんどん落ちていっていしまい、猫背を悪化させてしまうのです。デスクワークを避ける事難しいと思うので、やはり継続的なケアやトレーニングは必須となります。
スマホも猫背を誘発してしまう
スマホは猫背を誘発し太る身体になってしまう
今や１人１台は当たり前になったスマートフォン。老若男女問わずにスマートフォンが無いと日常生活に支障が出るほどに普及しました。スマートフォンは生活を豊かにした反面、私達の体に非常に大きな弊害も生み出してしまいました。それが猫背です。スマートフォンを覗く姿勢は頭部を前かがみにし、ストレートネックを誘発します。ストレートネックはTVCMでも揶揄され、別名「スマホっ首」とも言われています。本来頭部は肋骨の上に乗っているものですが、スマートフォンを覗く時に前側に倒れこんでしまい、それを支えようとして肩の筋肉(僧帽筋)が常に緊張してしまいます。頭部はボーリングの球くらいの重さがあるので、肩の筋肉に非常に負担をかけてしまい、常に頭部が前かがみになってしまいます。この頭部に引っ張られる形で肋骨が丸まってしまい、猫背が完成してしまいます。スマートフォンは猫背を誘発すると同時に肩こりや、それに伴う頭痛も誘発してしまうので、便利ではあるものの健康上はデメリットも多く存在します。健康的な体、スタイリッシュなボディラインの為にも上手く付き合っていきましょう。
加齢と共に猫背になっていく！？
パソコン作業とスマートフォンの操作によって猫背になってしまうと前述しましたが、これら２つと縁遠い生活を送っていたとしても、完全に猫背のリスクを取り除く事は難しいのが現実です。というのも、加齢に伴い筋力が低下してくると、私達は猫背になってしまうからです。人間は元々四足歩行で生活をしていて、そこから二足歩行へと進化を遂げました。なので骨格事態は四足歩行の名残があり、二足歩行用の骨格はしていないのです。そこを無理くり筋力で二足歩行を維持しているので、トレーニングをしなかったりすると筋力が低下して、四つん這いに戻ろうとしてしまいます。この四つん這いに戻ろうとする時の始まりが猫背に該当します。猫背になって太る理由は様々ありますし、避けようがない事実ですが、トレーニングやストレッチを日常に取り入れるだけで予防する事が出来るので、次章を読み込んでいただき、猫背に負けない体づくりをしてみてください。
ダイエットの大敵！猫背の改善方法
猫背の改善にはストレッチが有効
猫背を改善する為のストレッチ
大胸筋のストレッチ：パーソナルトレーニングジムenbody原田
体の歪みというのは、筋肉の強弱によって引き起こされます。腕の筋肉で言うと力こぶの筋肉(上腕二頭筋)が硬くなり、二の腕の筋肉(上腕三頭筋)が弱くなると、力を抜いていても肘が若干曲がったままになってしまいます。本来なら力こぶと二の腕の柔軟性と筋力が均衡を保ち、まっすぐの状態であるはずなのに、このバランスが崩れる事で骨の位置がズレてしまうのです。猫背も同じ事が言えます。胸の筋肉(大胸筋)が硬くなってしまい、背中の筋肉(僧帽筋)が弱くなると常に肩が前側に巻くような形になってしまい、猫背となってしまいます。なのでSNS等で「猫背 改善」などと検索すると、大胸筋のストレッチと背中のトレーニングを推奨する記事が出てくるのです。特に胸の筋肉の拘縮は現代人は強く、しっかりとストレッチしてあげる事が大切になってきます。胸がストレッチされ、肋骨が開くようになれば呼吸も深く出来るようになるので自律神経の安定にもつながりますし、それだけでダイエットにも有利な体になります。ストレッチの方法として、肘と脇を90度に上げて前腕部を壁に押し当てます。押し当てた側の胸を開くように体重を前側、もしくは反対側に体をひねるようにして開きましょう(写真参照)。このストレッチを毎日…できれば１日２～３回程度やってあげてください。それだけ現代人は胸が硬くなりやすく、猫背を誘発し、太る体質になってしまっているのです。
背中のトレーニングで猫背を改善
猫背改善とダイエットに有効な背中のトレーニング
猫背改善とダイエットに有効なワンハンドローイング
猫背の改善として大胸筋のストレッチをしたら、次は背中のトレーニングです。もしこのコラムを読んでくれている方がパーソナルジムやスポーツクラブに入会しているなら、ラットプルダウンというマシンを選択してみてください。フォームが難しく、ただただバーを引っ張るだけでは目的の筋肉に利かす事は出来ないので、トレーナーにアドバイスを貰いながらチャレンジしてみてください。もしマシンが無かったり、パーソナルジムやスポーツクラブに入会していない方は写真にあるワンハンドローイングというトレーニングを採用してみましょう。こちらはペットボトルでダンベルの代用が出来るので、自宅でも実践出来ます。ベンチの代わりに椅子やテーブルに手をかけて行う事も出来ます。蛇足になりますが、背中のトレーニングはダイエットにも有効です。背中には脂肪燃焼に特化した細胞がたくさん存在しているので、背中を鍛える事で脂肪燃焼がはかどりダイエットを有利に進める事が出来ます。この一石二鳥の背中のトレーニングを実践して、猫背の改善を行ってみましょう。
お得な情報大公開！猫背の根本原因は足首に
猫背の原因は足首にあった!?
ここまで猫背の原因と改善方法をつらつらと書き記してきました。ただ残念なことに猫背はこれだけでは解決しません。デスクワークやスマホ等で猫背が誘発されるのはもちろんなのですが、人間の体はとても複雑に相互に連携し合っているので、猫背になる事で骨盤や下半身も歪んでしまうのです。その逆で、下半身や骨盤の歪みで猫背を誘発してしまい、食事量を変えなくても太る！なんて現象も起きてしまいます。特に人間の体の土台である足首の歪みは全身に歪みの連鎖を起こしてしまい、当然猫背も誘発してしまいます。逆を言うと大胸筋のストレッチを行い、背中のトレーニングを行っても足首が歪んでいると猫背が再発してしまうのです。足首というのは凸凹の道でも真っすぐ歩けるように、地面を吸着して歩く為の構造をしています。しかし日本は道路が舗装され、シューズも発達しているのでこの機能がどんどん落ちてしまっていて、足首が歪んでしまいます。日本に住んでいる限り、ほぼ全員が足首が歪んでいる。更にスマホの普及率はかなり高く、デスクワーカーも非常に多い…日本は猫背大国と言ってもいいかもしれません。足首の歪み改善はとても高度な技術と膨大な知識が必要になるので、もし今現在猫背で悩んでいる方は当パーソナルトレーニングジムenbodyに一度体験に来てください。コラムでは書ききれなかった足首改善の内容をお伝えします。
まとめ
今回は猫背で太る原因や、猫背がダイエットに不利な理由を書いてきました。実際、当パーソナルトレーニングジムenbodyにも猫背を改善したいと言ってお越しくださる方も沢山居ますし、他のパーソナルジムに通っているという人もたくさんいらっしゃいます。どの方も「猫背の原因が足首にあったなんて初めて言われました」とか「猫背で太るなんて知らなかった」と驚かれます。いろいろなアプローチ方法があるので一概には言えませんが、やはり土台をアプローチせずにトレーニングしても歪んだ骨格に筋肉を付けるだけになってしまうので、個人的にはお勧めできません。今現在パーソナルジムに通っていない人も通っている人も、是非一度enbodyのオリジナルアンクルメソッドを体験しに来てください。感動体験をお約束します。
サービス紹介
月島・勝どきのパーソナルジムenbody[エンボディ]ではトレーニング前に整体施術で筋肉をほぐし、歪みを整えるので膝や腰に痛みがある人や運動習慣がない人にもおすすめ。
まずは充実の無料体験トレーニングへ。
エクササイズ
このエクササイズはenbodyの肝と言っても過言ではなく、歪みの改善からボディメイク、ダイエットや健康増進まで様々な目的に適したエクササイ...
美脚・美尻を目指せるボディメイク
人の身体の土台は足首であり、この足首が...
肩こりや腰痛改善にもおすすめな整体メニュー
ダイエットサポート
enbodyのダイエットサポートは、糖質制限や炭水化物制限等は行わず、お客様の性格や食の好み、ライフスタイルに合わせて無理なく継続的に行えるダイエット方法を一緒に考え、提案して...
このパーソナルトレーニングコラムを書いた人
月島・勝どきエリアのパーソナルジムenbody 代表パーソナルトレーナー原田 雅人
メッセージ
当パーソナルトレーニングジムでは「パーソナルトレーニングを通じて、お客様の人生の質の向上をお手伝いする」をモットーに活動しております。
私自身、幼少期から様々な身体の不調に悩まされてきましたが、それを解決してくれたのがトレーニングでした。
ぜひ今あるお悩みを解決してもっと幸せになって頂くためのお手伝いをさせて下さい。
パーソナルトレーニングを通じて皆様の人生を向上させる事ができる事の喜びと責任を持って、常にベストな提案をしてまいります。
今に驕ることなく、日々探求しながらより良いサポートができるように邁進しております。
そしてこの地域に少しでも貢献していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
無料レッスンのご案内
パーソナルトレーニングジムenbodyの無料カウンセリング＆無料体験トレーニングでは、ジムの雰囲気を見るだけでなく、歪み改善の為のカウンセリングや、姿勢チェック、整体等の充実した90～120分の本格パーソナルトレーニングをお試しいただけます。
パーソナルトレーニングコラムに関連する記事
ダイエットトレーナーが教える！痩せる食事戦略！①
食欲の秋を乗り越えるダイエットトレーニング
お腹の脂肪を落とすトレーニング方法(実践編)
前回書いたお腹の脂肪を落とすトレーニング方法の理論編を頭にいれた状態で読んでいただくと、より内容が頭に入ってきます...