姿勢が悪いとダイエットに不利！なんて事を聞いた事がありますか？長年トレーナーをやっていると、このような質問を何度も受ける事があります。実際に姿勢の悪さはデメリットしかなく、結論から言うとダイエットには非常に不利です。なんとなく不利だろうなと分かっていても、どうして不利なのか？そしてどうやったら姿勢を改善出来るのか？そもそも正しい姿勢って定義は何？いろいろと疑問が出てくるかと思います。今回はそんな「？」に答えていきたいと思います。
姿勢が悪いと代謝が下がって太りやすい
姿勢が悪いだけで消費カロリーが低下する
皆さんは１日の消費カロリーの内訳をご存知ですか？１日の消費カロリーには大きく分けて二つあり、一つは活動代謝で、もう一つは基礎代謝になります。活動代謝とは私達が行動する、つまり活動する時に消費するカロリーです。通勤したり仕事をしたり、家事をしたりする時に消費するカロリーを指します。そしてもう一つの基礎代謝は生命維持をする為の消費カロリーとなります。心臓を動かしたり体温を維持したりするのにもカロリーは消費されます。私達は常に重力に引っ張られながら活動していますので、筋肉が働いています。猫座や反り腰などの悪い姿勢でいると、この重力に逆らう為の筋肉がサボってしまい、筋活動が妨げられて、代謝が下がってしまうのです。極端に言うとデスクワーク中に背筋をピンと伸ばしながら仕事をするのと、背もたれによりかかりながらダラーンとした姿勢で仕事をするのでは、筋肉の活動量に差が生じてしまい、これが積み重なって消費カロリーに大きな差が生まれるのです。塵も積もれば山となる！で、１日に換算すると大した消費カロリー差にはならないのですが、長い目で見ると脂肪の蓄積に一役買ってしまうのです。姿勢が悪い状態で過ごしてしまうだけで、ダイエットが妨げられてしまいます。
そもそも正しい姿勢とはどういった姿勢？
正しい姿勢をちゃんと理解しよう
そもそも正しい姿勢の定義はご存知ですか？正しい姿勢と聞くと、なんとなく背筋がピンと伸びて、腰が曲がってない姿勢とイメージされる方が多いと思います。大枠はこのイメージ通りで合っています。しかし、大枠だけの理解だと真に正しい姿勢を作る事は困難です。正しい姿勢の定義は上図の通りです。外くるぶしと膝(を横から見た時の真ん中)、大転子と肩峰(肩の先端)、耳介(耳の穴またはみみたぶでも可)の５点が、横から見た時に真っすぐ垂直の位置関係にあるのが理想的な姿勢の基準となっています。この姿勢を作った際に、腰の部分には手のひらが２枚程度入るのが理想的と言われています。前述した通り、まっすぐ背筋が伸びている姿勢が正しい姿勢です。続いて正面から見た時のチェックポイントとして、耳たぶと肩と腰の高さが真っすぐ平行なら正しい姿勢と言えます。最後に忘れられがちですが、両足をくっつけた時に隙間が生まれない状態が正しい姿勢です。Ｏ脚やひざ下Ｏ脚の人が非常に多いので、鏡越しにチェックしてみてください。このように、横から見た姿勢と前から見た姿勢、そして下半身の正しい配列がキレイな姿勢をチェックする時のポイントとなります。皆さんの姿勢はいかがでしたか？
姿勢の悪さは現代病
そもそも正しい姿勢の人は居ない？①
姿勢の悪さは、もはや現代病です。デスクワークが当たり前になっており、更にスマホの台頭が拍車をかけました。姿勢が悪くなってしまう原因は大きく２つあり、筋肉が硬くなってしまう事と筋肉が弱くなってしまう事が要因です。筋肉というのは非常に厄介な性質を持っていて、前者で言うと使い過ぎても硬くなってしまいますし、使わずに居ても硬くなってしまいます。つまり、何をしていても筋肉というのは硬くなってしまうのです。ストレッチを日常的に取り入れてるという人は稀かと思いますので、ほとんどの人は日々刻一刻と硬くなっていき、どんどん姿勢が悪くなっていってしまうのです。そして使い過ぎによって硬くなるとも記載しましたが、この使い過ぎというのは、何も激しいスポーツをしたり力仕事をしている人の事だけを指すわけではありません。私達は重力に逆らいながら生きているという事を書きましたが、この重力に逆らうという行為自体が筋肉の使い過ぎに当たるのです。何をしていても筋肉は硬くなってしまうので、日々ストレッチを行わないとならないのです。当パーソナルジムにも稀に筋肉が物凄く柔らかいお客様がいらっしゃいますが、話を聞くと毎日朝晩でストレッチを30分行っている等、努力されている方々です。私自身、毎日朝晩に30分ストレッチの時間が取れるかと言ったら難しいですが、少しだけでも仕事の合間でストレッチを行おうと思っております。
そもそも正しい姿勢の人は居ない？②
ダイエットと姿勢は相関関係にある
姿勢が悪くなってしまう要因のもう一つが筋肉が弱くなってしまうという点です。筋肉というのはトレーニングをしないとどんどん弱くなっていきます。歴史的な背景をみると私達のご先祖様は、いつ獲物(食材)にありつけるか分からない過酷な日々を過ごしてきました。なので、カロリーを凄く消費してしまう筋肉というのは、獲物を捕らえるのに必要な最低限だけ残して削りたいのです。なので、筋力トレーニングをして刺激を入れていかないと、いくらプロテインを飲んでいたとしても筋肉量は減っていってしまいます。過剰な負荷をかけてあげる事で筋肉はそれに抵抗しようと成長してくれます。この負荷にあたるのが筋力トレーニングなので、姿勢を正してダイエットを成功させたいという方は、トレーニングは必須となります。ただただ筋力トレーニングをして筋肉を付けるというのもダイエットには有効ですが、どうせトレーニングをするなら姿勢を正すようなトレーニングも平行してみると、ダイエットが加速度的に進むかもしれません。
姿勢改善の時の落とし穴！
姿勢が改善出来るまでの期間はどれくらい？
姿勢の改善の大切さはご理解いただけたかと思います。コラムを読んでいただき、「今日から姿勢の改善の為にトレーニングを頑張ってダイエットしよう」と思い立ってくれた方もいるかと思います。このモチベーションを保つ為に、おおよその改善期間を示しておきたいと思います。もちろん、どれくらい姿勢改善に時間を費やせるかによって多少の前後はありますが、約３ヶ月くらいで姿勢の改善が出来てきた実感が湧いてくると思ってください。中には筋トレがスムーズに進み、もっと早い段階で実感する人も居ると思いますが、私がお客様の姿勢改善をサポートしていくと、お客様自身が実感するのが３ヶ月後くらいになる事が非常に多いです。人間の細胞は３ヶ月で生まれ変わりますので、その関連かと思います。この目安の期間があるだけでもモチベーションを保つ事が出来ると思いますので、まずは３ヶ月姿勢改善の為のトレーニングを頑張ってみてください。
姿勢改善ベルトの効果は？
姿勢改善ベルトという物を知っていますか？骨盤矯正ベルトや猫背改善ベルト(ストラップ)がありますが、こちらはあまりおススメしません。これらの商品はベルトの張力を使って強制的に正しい姿勢を作るというもの。ベルトを外した瞬間に、また元の悪い姿勢に戻ってしまいます。更にベルトに頼っていた分、筋肉が弱くなってしまい更に姿勢が悪化したり、筋肉量の減少により代謝が低下してダイエットから遠ざかってしまうからです。更に強制的に正しい姿勢を作ろうとする過程で、特定の部位に過剰な負荷が掛かってしまい、ケガにも繋がります。デスクワークやハードな立ち仕事がある時、または肩甲骨周りを痛めている時等にサポートという位置づけで使用するのは良いですが、常用してしまう事で、リスクの方が大きくなってしまうので、おススメは出来ません。
筋力トレーニングとストレッチで姿勢改善
姿勢の改善とダイエットに関してコラムを書いてきましたが、最後は改善の為に行うべき事を記載していきたいと思います。まずはストレッチが大前提となります。デスクワークや立ち仕事等で使いすぎたり固まってしまった筋肉が、姿勢を歪めてしまう原因になるからです。会社の椅子をバランスボールに切り替えて背筋を伸ばしながら作業をする！など、出来る環境であればよいですが、ほとんどの方は非現実的かと思います。なので、デスクワーク等で固まってしまった筋肉はほぐしてあげましょう。特に硬くなりやすい筋肉が胸の筋肉とお尻周りの筋肉です。可能なら朝と晩でストレッチしてあげてください。朝イチでストレッチをする事で代謝を上げる効果もあるので、ダイエットにも有効です。晩のストレッチは一日の凝りを取り除いてくれますので、姿勢改善の為には必須のタイミングとなります。また弱った筋肉は筋トレで改善してあげましょう。弱くなりやすい筋肉として、肩甲骨周りの筋肉やお腹周りの筋肉です。これらはタイミングは特に無いですが、ストレッチと同じく朝イチに行ってあげる事で代謝が上がりますので、ダイエットしたいという方にはおススメの時間帯です。それぞれの方法はネット等で検索すると簡単なやり方が出てきますので、参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか？姿勢の改善とダイエットの関係について書いてきましたが、やはり正しい姿勢というのは何をするにおいても必要不可欠と言っても過言ではありません。健康的に人生を送るにしても、ダイエットにブーストをかけるにしても、やはり美姿勢というのはプラスの方向に働いてくれます。ただし、姿勢不良の根本的な原因は足首にあったりしますので、もし今コラムを読んで不良姿勢に悩まれてる方が居ましたら、是非一度当ジムの体験トレーニングにお申込みください。姿勢が悪くなっている原因と、その解決方法をお伝えさせていただきます。
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当パーソナルトレーニングジムでは「パーソナルトレーニングを通じて、お客様の人生の質の向上をお手伝いする」をモットーに活動しております。
私自身、幼少期から様々な身体の不調に悩まされてきましたが、それを解決してくれたのがトレーニングでした。
ぜひ今あるお悩みを解決してもっと幸せになって頂くためのお手伝いをさせて下さい。
パーソナルトレーニングを通じて皆様の人生を向上させる事ができる事の喜びと責任を持って、常にベストな提案をしてまいります。
今に驕ることなく、日々探求しながらより良いサポートができるように邁進しております。
そしてこの地域に少しでも貢献していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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